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ニコチン依存症について

(1)「タバコを吸う」ということ

タバコを吸うと、ニコチンが数秒で脳に到達し、快感を生じさせるドパミンという物質を分泌します。しかし、比較的短時間でニコチンは血中濃度が下がってしまうため、それに伴いドパミンも減少し、それほど時間を空けずに次の刺激が欲しくなり、また次の1本を吸ってしまうという悪循環におちいってしまいます。これが喫煙するということ=ニコチン依存症です。 タバコを吸えないとイライラするのは、ニコチンが切れることにより生じる症状であり、タバコを吸わない生活に身体が慣れればイライラも生じなくなります。

ニコチン依存症

くまもと禁煙推進フォーラムウェブサイトより転載

(2)タバコの害

  • 健康寿命*が10年短く、病気の期間が5年長く、寿命が7年短くなります。
  • 肺がん、喉頭がん、食道がん、口腔がんなど体中にがんができます。
  • 血圧が上がり、糖尿病は2倍に、心筋梗塞は3倍になります。
  • クモ膜下出血が3〜4倍になり、脳梗塞・脳出血も増えます。
  • COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、ほとんどすべてが喫煙者です。
  • 妊娠しても胎児の発育障害があり、閉経が早く、不妊が増えます。
  • うつ病が2倍になり、認知症になり易くなります。
  • 歯周病がおこり歯が抜けます。
  • 受動喫煙の害を周囲に及ぼし、他人(特に同居する家族)に迷惑をかけます。

(3)禁煙のメリット

  • 周囲の人に受動喫煙の害を及ぼさなくなります。
  • 味覚や嗅覚がよくなり、食事が美味しくなり、花の香りなどが分かるようになります。
  • 身体が臭くなくなります。
  • 咳、痰、のどの痛み、息苦しさなどの症状が改善します。
  • 様々な疾患にかかるリスクを減らせます。
  • 喫煙する場所を探さなくてすむようになります。
  • 今までタバコに費やしていたお金が必要なくなり、経済的にも楽になります。(1年で約15万円節約!)

(4)禁煙外来のご案内

3か月間かけてニコチンに依存しない状態をつくる治療です。ニコチン依存症判定テストで5点以上あり、喫煙本数x喫煙年数が200以上(35歳未満は200未満でも可)あれば保険診療で治療できます。内服薬または貼付剤を用いて、ニコチン切れの状態を作らないようにしながら身体をならしていきます。下の図のようなスケジュールで3か月間治療を継続します。毎回外来受診時に呼気の一酸化炭素濃度を測定し、禁煙が継続できているか確認していきます。自己負担はお薬の代金も含めて3か月でおよそ2万円です。1日1箱吸う方は大きくお釣りが来ます!タバコの害と禁煙のメリットを考え、是非禁煙を成功させましょう。

毎年4月から先着で80名ほどに禁煙治療に対する助成金がでます。自己負担金を約半分負担して頂けますので、ご希望の方は滝野川健康支援センター(TEL 03-3915-0184)までお問い合わせください。禁煙外来受診前に申請が必要になりますので、ご注意ください。

ニコチン依存度テスト
禁煙外来スケジュール

(5)電子タバコについて

最近電子タバコ(アイコスやプルームなど)が人気を博していますが、加熱式電子タバコにも紙巻タバコと同じようにニコチンが含まれます。タバコの葉を燃焼させることにより発生する有害物質は確かに減るため、いわゆるハームリダクション(害を軽減する)という意味合いはありますが、それでもなお発がん性物質は含まれているのが現状です。加えて、ニコチンは毒物および劇物取締法で指定されている致死量40~50mgの依存性のある猛毒です。「電子タバコなら安全」ということは決してありませんので、思い切って禁煙しましょう。